うた絵 神坂雪佳 Uta-e
著者 神坂雪佳 Author: Kamisaka Sekka
著者ヨミ カミサカ セッカ
出版元 芸艸堂 Published by Unsodo
初版年 昭和9年 First edition: 1934
刊行年 昭和9年 Published: 1934
サイズ(判型) 32×23cm
解説
彩色木版全25図 改装本
25 Woodblock prints Renovated book
彩色木版画 木版刷 版画 彩色木版刷 神坂雪佳 芸艸堂 雪佳
12図目の図の右側のペアの句が無く、
最後の25図目の図と句のペアの次(奥付の位置)に句だけ書かれて終わっています。
(この句が12図目に対する句なのかはわかりません)
句は
「霞たちこのめもはるの雪ふれば花なきさとも花ぞちりける」
だと思われます。
神坂 雪佳(かみさか せっか)1866年-1942は、近現代の日本の画家であり、図案家
京都に暮らし、明治から昭和にかけての時期に、絵画と工芸の分野で多岐にわたる活動をした。
16歳で四条派の日本画家・鈴木瑞彦に師事して絵画を学び、装飾芸術への関心を高めたのちの1890年には図案家・岸光景に師事して工芸意匠図案を学び,岸が傾倒していた琳派に魅かれるようになった。
1901年には、イギリスで開催されたグラスゴー国際博覧会 (Glasgow International Exhibition) の視察を目的とし、世界各地の図案の調査を兼ねて渡欧。
当時のヨーロッパではジャポニスムが流行し、日本美術の影響を受けたアール・ヌーヴォーが花開いていた。神坂もそこで日本の優れた装飾芸術を再認識したという。
琳派に傾倒し、琳派の俵屋宗達らが使った絵具のにじみを利用する画法たらしこみ、デフォルメ、クローズアップ、トリミングを用いた大胆な構図、など、琳派の影響を受けながらもモダンで明快な作風がある。
染織や陶芸・漆芸など暮らしを装う工芸品の図案も積極的に行った。